第3学期始業式が行われました。

 本日(1/11)、第3学期始業式が行われました。新型コロナウイルス感染症対策のため、リモート形式による遠隔始業式となりました。 3学期は短いですが、それぞれの学年を締め括る重要な時期です。厳しい寒さが続きますが、体調に気をつけてがんばっていきましょう。 次に、校長式辞を掲載します。 <校長式辞> みなさん、おはようございます。あけましておめでとうございます。例年より長い冬休みが終わり、今日から3学期が始まります。新たな気持ちで頑張りましょう。  さて、今年はどんなお正月だったでしょうか? コロナの状況もかなり落ち着いていたので、去年や一昨年よりは穏やかに過ごすことができたのではないかと思います。しかし、みなさんもよく知っているとおり、オミクロン株が猛威を振るい始めています。予想していたこととは言え、拡大の勢いは恐るべきものです。今日からの学校は、私たちにとっては今年度の締め括りの学期であり、ここで再び学校生活が止まるようなことになってはいけません。あらためて気を引き締め、ウイルスとの戦いに挑みましょう。マスクの着用やこまめな消毒、密の回避など、私たちは対応の仕方はわかっているので、誠実に頑張っていれば負けることはありません。仲間を信じて、やるべきことを続けましょう。  やるべきことの最も基本となるのはやはり勉強です。2、3年生には去年のこの始業式で話したことですが、1年生にとっては初めての内容ですのであらためて話します。  人間は、時を戻すというすごい能力を持っています。あの時ああしておけば良かった、などと後悔する場面では、頭の中でその時の状況を思い出し、時間を逆戻りしています。そして素晴らしいのは、その経験を、次の機会に役立てるために、いろいろな対処方法を考えます。このことは、よく考えてみると歴史の授業そのものです。今、私たちが触れることのできる様々な資料から、たとえ経験していなくても、過去に立ち返り、これからの社会に、生き方にどう活かしたら良いかを考える。歴史の授業は過去の出来事を知るだけではなく、前向きに明るい未来をつくるためにあるということです。  では考えるためには何が必要か?となると、考えることが得意な頭が必要となります。そこで数学の出番です。数学は、単に物を数えることではなく、物事を考えるときに筋道を立てやすくする道具であり訓練です。生活の中で困ったことが起きた場合、できるだけ回り道をせずに解決策にたどり着くために、身近にある材料を探し出し、効率よく積み上げ、ホッとできる結果を導き出す。そのための訓練を、毎日数学の勉強でしているのです。  その考える材料となると、多くは自然界にあります。自然界にあるものを、理解できる理屈をつけて目の前に並べる作業、それが理科だと思います。  これらまとめた考えを、表現する必要があります。国語です。正しい言語で、伝えたい内容を正しく伝えるため、標準とされる美しい国語や文学に触れて、意思の疎通に役立てます。最近多くの人が困っている、SNSでのトラブルやけんかの元は、気持ちがきちんと伝わらないことだと思います。だから、国語をしっかり勉強しましょう。外国の人が相手なら、英語が有効になりますね。毎日の、なんで勉強しないといけないのか、と苦痛に思っていた普通教科の学習も、すべて生活に役に立つ、それどころか、必要なものであることがわかると思います。こうやって整えた基礎の上にこそ、みなさんが学ぶ工業の、専門の内容が活きてくるのです。今は知識を蓄えるときです。  偉そうに解説しましたが、全て私の解釈です。さまざまな指摘や反論があることはわかっていますが、今やっていることの意味を見つけて取り組めば、気分良く前に進むことができ、身にもつくものだと思います。学校でする学習のみが勉強ではありませんが、すべてのもとはここにあります。人間は、勉強しなければ、中途半端な賢さを持った愚か者になる生き物です。誠実に、理性ある生き方に向かって努力を続けましょう。  令和3年度を悔いなく終え、新しいステージに胸を張って進めるよう、今日からまた、一緒に頑張りましょう。  以上、令和3年度 3学期始業式、および令和4年 年始のあいさつとします。

校長あいさつ
教室での様子
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