平成20年度 岡山県立水島工業高等学校
自己推薦による入学者選抜適性検査
 
中学生の太郎さんは,木の板を用いて,図1のような CDラックを作ることにしました。
裏板は,厚さ4mm,縦335mm,横335mmの板 をそのまま使用します。天板・側板・棚板・地板は,厚さ15mm,幅150mmの板(図2)一枚を用い,厚さと幅は変えないで,必要な長さに切断して使用 します。
 
以下の問1〜問6に答えなさい。
 
問 1 図1のCDラック1台あたりに必要な図2の板の最小の長さはいくらですか。単位は,mmで答えなさい。ただし,切りしろを考えないこととします。
 
問 2 図2の板から,長さの異なる二種類の板を切断し,天板・側板・棚板・地板として使用します。二種類の板の長さと枚数はいくらですか。長さの単位は, mmで答えなさい。また,天板・側板・棚板・地板の組みあわせの様子が分かるように解答用紙の図Aに線を描き加えなさい。
 
問 3 CDラックにCDケースを図1のような向きにすきまなく並べて収納します。CDケースの大きさが,厚さ7mm,縦125mm,横142mmの場合,収 納できるCDケースの最大の枚数はいくらですか。
 
問 4 CDラックを図1のような向きで床に置いたとき,CDラックと床が触れる面積はいくらですか。単位は,cmで 答え,小数第1位まで求めなさい。
 
問 5 木の板を切断し、CDラックを組み立て、完成させます。以下の項目について100字以上200字以内で解答用紙に記述しなさい。
・ 寸法どおりに切断するための工夫
・ 切断作業を安全に進めるための注意点
・ それぞれの板を接合する方法(接着剤だけでの接合は不可とします)
 
問 6 図1のCDラックの機能または使いやすさを向上させるための工夫を1つ考えなさい。その工夫は、何かを取りつけるものとし、その工夫による利点と取り つける部品・位置・方法を具体的に75字以上150字以内で解答用紙に記述しなさい。また、記述した工夫を解答用紙の図Bに描き加えなさい。図を補足する ための説明を書いてもよろしい。
  図1と図2

 
平 成20年度 岡山県立水島工業高等学校自己推薦による入学者選抜適性検査解答例
 
   問1  335×2+(335−(15×2))×3=1585
                                  答(  1585  mm)
 
   問2









 

板の長さ(mm)
 

板の枚数(枚)
 

335
 


 

305


 
図1
 
                                 
 
   問3  305÷7=43.57・・・
      43×2=86
                                答(  86    枚)
 
   問4 (150+4)×335÷100=515.9
                                 答( 515.9  cm
 
 
    問5    板を寸法どおりに切断するため、さしがねを用い、正確に長さを測り、線を引きます。その線とあて木を一致させ、のこぎりで切断します。板は動 くと危 険なので、クランプなどでしっかりと作業台に固定し、のこぎりを大きく前後させ、安全に切断します。板の接合は、木ねじで行い、キリなどであらかじめ下穴 をあけておきます。接合部一箇所につき二本の木ねじを使用し、電気ドリルで締めつけます。(210文字)
 
   問6例